はじめに
子育て世帯にとって「家づくり」は一生に一度の大きなプロジェクトです。土地の条件や住宅ローンの選び方と同じくらい、間取り決めはその後の生活の快適さを大きく左右します。今回は我が家の体験談をもとに、リビングの位置やファミリークローゼット、そして建築士さんとの打ち合わせで得られた気づきをまとめました。これから家づくりを考えている方の参考になれば幸いです。
土地の条件と間取りの悩み
我が家が選んだ土地は間口約8.5メートル、長さ約15メートル。二面が道路に面しており、南西側と北東側が開けているという特徴があります。吹き抜けを採用すれば南側からの日差しを取り込める環境でした。
ただし、日当たりや生活スタイルを考えると悩みどころが多くありました。
- 北東にリビングを配置する場合
→ 午後以降は暗いのでは?直射日光は入らないと思うけれど、採光が得られないかもしれない不安。 - 南西にリビングを配置する場合
→ 日当たりは良いが、西日が入りやすく、夏場の夕方は暑くなりそう。 - 吹き抜けを採用する場合
→ 解放感や採光は抜群。ただし、音や匂いが広がる懸念。特に夫は早朝から仕事で夜遅い帰宅が多いため、生活音が響くのは避けたい。

家づくりでは光や風の入り方だけでなく、家族の生活リズムに合った間取りにすることが重要だと実感しました。
我が家が選んだリビングの配置
最終的に我が家は北東にリビングを設置することに決めました。理由は大きく2つです。
- 朝型の生活に合っていること
我が家は朝型のライフスタイル。朝日を浴びて一日を始める方が家族のリズムに合っていました。 - 照明計画でカバー可能
直射日光がなくても、人工照明を工夫すれば暗さを補えると考えました。間接照明や調光機能を活用し、自然光と人工光のバランスを取る予定です。
また、日射対策としてアウターシェードを検討中。夏の強い日差しをカットしつつ、冬は光を取り込む工夫をしたいと思っています。
ファミリークローゼットの考え方
間取りの中で特に悩んだのがファミリークローゼットです。我が家には男の子が2人います。小さいうちは家族でまとめて収納する方が便利ですが、思春期になればそれぞれ自室で着替えることが増えるでしょう。そこで以下のように決めました。
- 子供部屋にはそれぞれ小さなクローゼットを設置。
- ファミリークローゼットは約2畳とコンパクトに。小学生のうちは家族で活用し、その後は夫婦の収納+物置として利用予定。

「将来を見据えた柔軟な使い方」ができる点を重視しました。
建築士さんとの打ち合わせで気づいたこと
間取り決めで驚いたのは、建築士さんからの質問内容です。私たちは「お風呂の広さ」や「子供部屋のサイズ」といった具体的な要望を聞かれると思っていました。ところが実際に聞かれたのは、
- 帰宅後、家でどのように過ごすのか
- 育児に対する考え方
- 家事動線や生活習慣の優先度
といった、生活の中身に直結する内容でした。
建築士さんが提案してくれた間取りは、
玄関からリビングに入るまでの動線に手洗い場とファミリークローゼットを配置したもの。これにより、帰宅してすぐに「手洗い → 着替え → リビングへ」という流れがスムーズになりました。
この間取りを見たとき、夫婦で感動しました。建売住宅では「生活を家に合わせる」感覚でしたが、注文住宅なら「家を生活に合わせられる」ことを実感しました。

建売住宅では「生活を家に合わせる」感覚でしたが、注文住宅なら「家を生活に合わせられる」ことを実感しました。

この間取りを見たとき、夫婦で感動しました。
子育て世帯の家づくりで大切にしたいこと
今回の体験を通じて感じたのは、間取りは図面上の良し悪しだけでなく、家族の生活スタイルにどれだけ寄り添えるかが重要だということです。
- 朝型 or 夜型の生活に合ったリビング配置
- 将来を見据えた収納計画(ファミリークローゼットの活用法)
- 建築士とのコミュニケーションで得られる生活視点
これらを意識することで、住んでからの満足度は格段に上がるはずです。
まとめ
家づくりは「土地」「住宅ローン」「間取り」「設備」と決めることが多くて迷いがちです。しかし、子育て世帯にとって大切なのは“家族の生活にフィットする家づくり”だと思います。
今回の我が家の体験談が、これから家づくりを始めるご家庭の参考になれば嬉しいです。実際に住み始めてからの採光や照明の工夫についても、今後また記事にしていきますのでぜひチェックしてください。
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