はじめに
家づくりを検討していると、理想と現実のバランスに悩むことが多いと思います。特に 子育て世帯 にとっては、子どもの成長や共働きの生活リズムを考慮した「間取りの工夫」が欠かせません。
我が家も例外ではなく、間取りを決めるまでにさまざまな迷いや試行錯誤がありました。結果的に「こだわったポイント」と「採用を見送った案」があります。本記事では、実際に検討した内容と最終的に選んだ間取りの工夫をまとめました。
我が家のこだわりポイントは「LDK」
最終的に我が家がこだわったのは キッチンとくつろげるリビング です。
理由はシンプルで、家族が一番長い時間を過ごすのがLDKだからです。食事・宿題・家族の団らんがこの場所に集約されるため、快適さと使いやすさを最優先にしました。
迷ったこと① 子どものスタディスペース
共働き家庭である我が家は、子どもたちの宿題を見るのが 妻の帰宅後18時以降 になることが多いです。
「子どもには自発的に勉強してほしい」と思いつつも、現実的には 夕飯作りと宿題のサポートを同時進行 する必要があります。
そのため、スタディスペースは キッチンの近くで目の届く場所 に配置することが必須条件になりました。
ダイニングテーブルを活用した横並びスタイル
注目したのが 横並びダイニングテーブル です。
キッチン横に配置することで料理をしながら宿題を見られる点が大きな魅力でした。
ただし、注意点もあります。
- ダイニングテーブルは物を置きがち → 収納計画が必須
- 横並びに座るには広いスペースが必要 → 設計段階で早めに相談する必要あり
必要なサイズの目安
宿題スペースとして必要なのは 子ども1人あたり幅700mm × 奥行き400mm。
2人並ぶ、または対面で作業するなら 幅1,400mm × 奥行き900mm が望ましいです。
我が家の子どもたちは気分によって座る位置を変えるため、最終的に 幅1,500mm × 奥行き900mm以上 のダイニングテーブルを採用しました。

専用のスタディスペースは子供が大きくなった後の活用方法がイメージできませんでした。
迷ったこと② 吹き抜けの採用
次に悩んだのは 吹き抜け です。
メリット
- 開放感がある
- 採光を取りやすい
デメリット
- 高所窓の掃除やメンテナンスが大変
- 匂いや音が広がりやすい
- 光熱費がかさむ可能性
実家の経験から、1階の音が2階に響きやすいことを実感していました。さらに我が家は、夫が早朝出勤・夜遅く帰宅する生活スタイル。将来的に子どもが夜遅く帰宅することも考えると、音の問題は避けたいと判断しました。
結果として、吹き抜けは採用せず 照明計画で採光を補う ことにしました。
迷ったこと③ 2階リビング
2階リビングは「広いスペース+採光の確保」がしやすい魅力的な間取りです。
しかし、私自身が実家で2階リビングを経験したことで懸念点もありました。
- リビング下の部屋に音が響きやすい
- 子どもを抱っこしながら階段の上り下りが大変
最終的に我が家では、生活動線や子育て中の利便性を優先して 1階リビング を選びました。
迷ったこと④ バルコニー
最後に迷ったのが バルコニーの有無 です。
共働きで洗濯はほぼ乾燥機に任せるため、バルコニーの出番は少ないと判断しました。
さらに、実家での経験から
- 防水処理などのメンテナンスが必要
- 落ち葉やゴミが溜まり掃除が大変
といったデメリットを感じていたため、我が家では バルコニーを設置しない選択 をしました。その代わりに、
- リビングの掃き出し窓に物干しを設置
- 室内干し用のスペースを確保
とすることで十分に対応できると考えました。
子育て世帯の間取りで大切にしたいこと
間取りを決めるときは、図面上の広さや見た目だけでなく、音・匂い・将来の生活スタイル を想像することが大切だと実感しました。
特に子育て世帯は、
- 子どもの勉強と家事を並行できる動線
- 生活リズムの違いによる音対策
- 家事を楽にする工夫
これらを取り入れることで、日々の暮らしがぐっと快適になります。
まとめ
我が家が間取り決定までに迷ったことと最終的な採用案をまとめると次の通りです。
- スタディスペース → 横並びダイニングテーブルを採用
- 吹き抜け → 採光は魅力だが音問題を考えて不採用
- 間接照明を採用し、快適な光環境を実現
- 2階リビング → 採光は良いが生活動線を優先して不採用
- バルコニー → メンテ不要&家事効率を優先し不採用
- 掃き出し窓に物干し竿の設置&乾燥機の採用で効率化
最終的に「家族が心地よく暮らせるLDK」を軸にした間取りに落ち着きました。
これから家づくりを考える子育て世帯の方の参考になれば幸いです。

設備や照明の工夫で間取りの悩みが解決できることもあります。
色々と調べてみてください。
コメント